山見回りの現場
社有林を持つオオコーチ。
管理は委託しているのですが、時々見回りに行くこともあります。
山は歩き慣てるかすぎにわかります。慣れてる案内役はスタスタと、スパイク付き地下足袋で軽快に登っていかれます。
愛犬のきららちゃんも山が大好きで、きちんと案内役の位置を確認しながら、慣れた様子で駆け回ってます。
その頃私はついていくのに必死でした(汗)
社有林に到着。
ひとつの山を複数の所有者が持っているので、境界確認は大事な作業のひとつとなります。
写真は以前来た時に、ペンキで印を入れたもの。 杭を打って目印にすることもあります。

間伐もしてあればよい、というものではないそうです。残す木、切る木を見極めないと、うまく育たなかったり、地すべりの可能性が高まり、山としての機能を果たさなくなってしまいます。 歩きながら、そういった伐採の状況もチェックしていきます。
←樹齢200年余(推定)のヒノキ。
こういった巨木に会えるのも楽しみのひとつ。
木の胴回りに巻尺で寸法をはかってみて、大きくなったなぁ、と優しくなでられていました。
人工林ということで、杉ばかり、ヒノキばかりで植えることもありますが、土によって向き不向きがあるので、土に合わせて植えわけているそうです。
ということで、山の中はスギとヒノキが混在しているようなのですが、葉っぱが見えたらなんとか見分けがつく程度の私には立木の状態で樹皮を見ても判別できません(泣)
山見回りは、まず地盤の状態、落雷の跡があるか、そして枝打ちの様子、節腐れの有無など確認していきます。そして、いい木に育っているか1本1本じっくり時間をかけて見ていきます。何十年と山を見ていると 木を切らずとも良木かどうかおよその検討がつくそうです。
また、山に入らずとも、外観で手入れの具合、スギ・ヒノキの比率などわかるので、ついつい山が目に入ると考えてしまうそうです。
見回りをしたことを忘れないように樹皮を少し剥いて、書いておきます。
自社の社有林を見るというのは、一種の財産確認ともいえる作業。材木が高値で取引されていた一昔前ならば金の山だったんですが、今はなかなか難しい時代・・・。しかし、実際に山を見て回っていると、また来たいなあと思いました。