仕上げモルダーの現場
建物の中に一歩入ると広がるヒノキの香り。
仕上モルダーの現場を中西さんと伊藤さんに紹介していただきました。
中西さん 伊藤さん
中西さんが、モルダーの入口側から材を入れ、伊藤さんが受取っていきます。
中西さんは、曲りなどのある木でも4面モルダーがあたるように一番良い方向を考えながら、木を載せていきます。そして必要に応じて、レバーで調整していきます。それを木をのせて流れていくわずかな時間に次々と判断していきます。
そして、伊藤さんは仕上がり具合を確認しながら、ランク付けをして製品をそれぞれの場所に置いていきます。
機械をはさんで、二人の動きもムダの無い動きであっという間に、製品がきれいになっていきます。
日に800本、多い時で1000本仕上げモルダーにかけます。
←仕上げモルダー前 ←仕上げモルダー後
仕上モルダーは、内装材用に木の表面をきれいするためだけの作業と思っている方もいるかもしれません。実は、それ以上に、正確な寸法が求められる材にするために行っています。
その誤差わずか0.1ミリ。JAS規格では、75ミリ以上の製品なら0~1.5ミリまで、75ミリ以下の製品でも0~1ミリまで誤差が認められているの中、厳しい基準で取り組んでおりますので、その精度には自信をもっています。
平成11年には第38回農林水産祭林産部門で天皇杯を受賞しました。
これは、みんなで作り上げてきた製品を最後の工程でしっかり仕上げた結果だと思っております。
1本、1本の材木のくせを瞬時に見抜く技を見せていただきました。
これからも二人のチームワークが仕上げモルダーの現場をささえていきます。