2月の木になる裏噺

今回、古民家の再生をテーマに
50年以上の古いおうちを拝見させていただきました。

躯体はそのまま利用し、
外装が一新された1軒目のおうちは
立派な新築さながら。
中も新しさを感じるキッチンなどの設備や
サッシは快適な暮らしになりつつも、
天井や床、柱、建具など昔からのままの
馴染みのある安心感に大満足の施主様でした。

2軒目のおうちは
外見はまったく昔の建物。
玄関土間の洗い出し部分は少し新しい気もする、
というくらいしっくりなじんでいます。
そして、一歩中に入ると
玄関には繊細な組子の建具があり、
開けると吹き抜けリビングと薪ストーブ。
しっくり落ち着くんですがオシャレ!
施主様は小学生のお子様を持つご家族
そう、若いファミリー層、似合う!
古いのに今どき感があるんですよね。
かっこいー(*^_^*)

今の木造はプレカットが進み、
柱が見えない工法が一般的になっていますが、
そういった家が50年後に同じような味は
きっとでない気がします。
画一的ではない、曲がり丸太を手で加工し、
長い年月をかけて乾燥させた材を
大工さんが手間暇かけて、
建てた家の価値をしっかりととらえ、
より価値が高まった2軒だなーと感じました。

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