砂漠の緑化

先日、本屋で見つけた一冊『八〇万本の木を植えた話』タイトルと本の薄さ(!)に買ってみました。

ざっくりとしたあらすじは黄砂の震源地と呼ばれる砂漠化した土地に嫁ぎ、一本の草を探すのも困難な中、木を植え続け緑を取り戻した話。

挿絵も多く、あっという間に読めるので詳しい話はここではしませんが、最後の吉川先生の解題で、砂漠と砂漠化した土地の違いが書いてあり、私はすっかり混同していたことが分かりました。
砂漠と砂漠化した土地には大きな違いがあるというのです。

植物の育たない「砂漠」と、厳しい環境ながらその環境に適応した植物の生育できている「砂漠でない乾燥地」があり、世界の陸地の1割が「砂漠」3割が「砂漠でない乾燥地」だそうです。

この「砂漠でない乾燥地」が今、砂漠化していっているのが世界的に問題になっています。気候変動や人間活動が原因といわれており、緑を取り戻す「砂漠化対策」が国連を中心にすすめられています。

そして「砂漠」は緑化しない方がよいそうです!
それは水を確保するために新たな環境問題を引き起こしかねないからだそうです。

やみくもに緑化できるわけでもなく、すべきでもない・・・
植物と共生する環境の大切さを考えさせられました。

<担当者より>
木についても素人だった人が20年かけて80万本植え続ける根気と信念。お金をもらってやってるわけでもなく、国の補助があるわけでもありません。そして木が育つ確証もなかった中での果てしない作業・・・。並々ならぬ苦労がかなり、はしょられていて、最初惹かれた本の薄さではありましたが、もっと詳し書いてほしいと感じてしまいました。

今回の参考・関連・情報源
◆『八〇万本の木を植えた話』 イ・ミエ著 高賛侑訳 吉川賢監修 合同出版

 

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